母が最初に病気になったとき、父は「食の革命」を起こそうとした。
食卓から農薬・食品添加物の入った食品や「三白(さんぱく)食品」を排除しようとしたのだ。
三白食品とは、白砂糖、食塩、白米のこと🍚
食品自体は悪くないが、精製される過程で身体に良い成分が取り除かれてしまっている。
そこで、精製されていない砂糖(黒砂糖・三温糖)、塩(粗塩)、胚芽米が導入された。
二駅先に、当時は珍しかったオーガニック(当時は健康食、自然食と呼ばれた)の店が登場し、その年のおせちはそこで注文した🍱
が、届いたのは、思い出したくもないようなおせちだった💧
当時の健康/自然食は、味は二の次だったのだ。
やがて父も、美味しいのが一番…と思うようになった。
めでたし、めでたし🥳
一方、味覚が形成される時期に、一時的にせよ、そういうものを食べつけた私のほうが、玄米やら胚芽パンやらゴソゴソした食品を好むようになってしまった😅
今ではオーガニックと言うと、美味かつ高級。
セレブやモデルの日常食のイメージがある。
そもそも消費者の意識が高まっているので、フツーに売られている食品でも心配はいらない。農薬も添加物も厳しく監視されている。輸入食品も検疫所で厳しくチェックされている。
が、衣食足りてさらに食を追求したくなるのが、人間。
平成時代、「世にも美しいダイエット」という本がベストセラーになった。
美しいイラストに惹かれて、私も読んだ。
今で言う低糖質ダイエットの走りのようなもので、決して胡散臭いものではなく、ヘルシーな感じさえした🍝
しかし数年後、著者の女性が急死した。
多臓器不全と報道された、と思う。
人間は炭水化物を中心にしてバランスよく食べるのが一番ではないかと思う🍞
極地に住む人たちは、偏った食事をしているように見えるが、腸内細菌を総動員して適応している。脂身の多い肉ばかり食べていても、または植物ばかり食べていても、体内で腸内細菌が栄養物質に変えてくれている。
しかし生まれつきそういう共生動物を飼っていない私たちは、多種多様なものを食べるべきだと思う。
タンパク質や脂肪が体内で燃えるとアミン(アンモニア化合物)やケトン体などの物質が生じ、身体に負担をかけるので、 “エネルギー源としては”炭水化物がベスト🦺
炭水化物は、植物動物全ての生物のエネルギー源となっている。
また炭水化物すなわち糖質には、腸内細菌のエサになったり、💩を柔らかくしたり、抗炎症作用を示したり…と、健康維持に不可欠なものがたくさんある🍚
グルコサミンやコンドロイチン硫酸といった結合組織を構成する物質も、グルコースやガラクトースといった糖類から作られる。
以上が、私がウン十年かけてたどり着いた栄養学🥗
結局、小学校の家庭科で習ったのと同じこと…でした😜