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「ラスト・ソング」のその後

人体は小宇宙

母が今の私くらいの年齢のときは、健康増進に多忙を極めていた。

 

父が母のために集めた情報にしたがい、1日おきの注射のほか、1ヶ月ごとに漢方薬を処方してもらい、それを毎日煎じて飲む🍵

 

父が調べ上げた “ホンチャン” の漢方医の処方する漢方薬は、現在ドラッグストアで入手できる「エキス剤」とは異なり、草根木皮を砕いたものが不織布のティーバッグに入っているもの。

水出し麦茶の5〜10倍くらいの大きさ…だったかな。。

これを毎日セラミックの薬缶で、決められた時間、コトコト煎じなければならなかった☕️

 

1ヶ月分の漢方薬の入った袋はずっしりと重く、暑い夏でも毎日煎じ(吹きこぼれるので目が離せない👀)、美味しくもない薬を1日数回飲む。食欲・体力のなかった母には重労働だっただろうと、今になって思う。

 

姑という荷は降りたが、父と私はまだ母にぶら下がっていた。

医者通いで疲れていても食事の準備、休日には父に付き合って遠足🚶‍♂️

それでも母は、私たちのために笑顔で頑張っていてくれていたんだ…と、今になって思う。

ごめんなさい🙏

 

漢方薬は、そのときそのときの母の体調に応じて、処方が違っていたらしい。「今回のはまずい」とか言っていたが、いつも椎茸を煮たときのような香りが漂っていたのは覚えている。霊芝あたりが入っていたのだろう🍄‍🟫

 

煎じ終わったティーバッグを解剖してみたことがあった。

薬くさい葉っぱの断片の間から、赤い実が出てきた。

食べてみると甘酸っぱかった。枸杞の実だった(杏仁豆腐に乗っかっているヤツです)。

その処方の間は、母とティーバッグを開き、枸杞を奪い合うように食べた🍒

 

枸杞だけではなく、もっと興味を持っておけば私も少しは賢くなっていたのに…と思う。

ドラッグストアに並んでいる漢方薬。中国の方々が競って購入されています。

最近、”ひょん” なことから漢方薬についての本を読み漁っている。

ここ数十年で漢方薬の効果について科学的に検証がなされ、かなり面白い。

漢方薬と言うと神秘めいた想像もされがちだが、驚くほど科学的・論理的だ🧐

 

漢方薬を選ぶには「体質」を知らなければならない。

冷え性」とか「暑がり」と言っても人様々。読み進めることで自分の身体の性質が見えてくる。

 

以前に書いたかもしれないけれど、昨年、私にぴったりの漢方薬に出会って、季節の変わり目に飲んでいる🍵

そしてつい最近、気がついた😳

それまでず〜っと私を悩ませ続けていた、「春の肌の痒み」が、去年と今年はなくなっていたのだ。

 

ずっと花粉症皮膚炎だと思っていたのだが、身体はユニバース。

漢方の書物を紐解くと、私を悩ませてきたマイナーだが数々の症状は、ある「体質」で説明できる。

 

漢方を知ると、自分の身体がわかってくる…のです。

漢方は薬だけでなく、生活に根差しているのです。

疑わしきは食せず(パート2)

大学1年だったか2年だったかのとき、植物鑑定の試験があった。

 

数人ずつ教室に入ると机の上に5種の薬草が置いてあり、その名前を解答用紙に記入する。

…というものだった🧐

 

この試験の予告を聞いて、ビビった💦

人の顔もろくろく覚えられない私。植物の区別がつけられるだろうか?

しかもそれまで植物と言えばヒマワリとかアサガオツユクサハコベくらいしか知らなかった🌻

まだスマホなどない頃だったし、そもそも写真に撮るなどという発想もなかった。

家や電車の中では勉強できない💧

 

ということで、隙間時間にせっせと薬草園に通った。

ミニスカ+ストッキングの時代。防虫スプレーも未発売。足は虫刺されで真っ赤になった🦟

 

おかげで(その1)試験は通った🎊

おかげで(その2)植物園好きになった🌲🪴🌾

 

30歳を過ぎて英国に恋をしたと書いたが、魚の揚げ物とポテチを食べてハリポタの推し活をしていたわけではなく、植物園やガーデンを回っていた。どこも植物が豊富で手入れが行き届いており、人もまばらでリフレッシュできた。残念なのは写真が下手なことだった(今、見ると、みんなピンボケ😅)

 

同じ植物園でも季節を変えて行くと景色が違う。

真冬に行ったことはないが、かなり寒い季節でも花は必ず咲いている🌸

遠くまで足を伸ばさなくても楽しめたし、入場料さえ払えば(ときにタダ)まる1日楽しめた。

 

日本にも植物園はたくさんある🌳

父の介護やコロナ、さらに燃油高で英国に行けなくなった私は今、日本の植物園を徘徊している。

 

残念ながら、英国の植物園を “総合得点で” 上回るものには未だ出会っていない💧

それでも数カ所行くと、それぞれに個性を感じて面白い。

全ての植物が「健康優良児」の薬草園、ドクダミの間から薬草が顔を出している薬草園etc…

この大学の植物園はアクセスは悪いですが、環境は抜群❗️ウグイスの歌のBGM付きです🎶

温室部門ではイギリスのキュー植物園と張り合えそうな、夢の島熱帯植物園

薬草園や植物園では必ず、私と同年代あるいはそれ以上の方々を見かける👵👴

ご夫婦で、おばちゃん同士で、またはおじいさまが一人、黙々と写真を撮られていることもある。

 

先日参加した某大学の薬草見学会では、およそ500人の中高年が勢揃い。

ちょっと「中高年酔い」しちゃいました🤪

500人以上集まった見学会。短い講義とハーブ苗のお土産付きでした。

東京都の薬用植物園には、ケシやアサなど、麻薬や毒薬となる薬草がたくさんあります。

コロナで室外が人気となり、物価高で入場料の安い場所が人気を集め、植物園/薬草園はその交点にあるのかもしれない。

外国人観光客がいないのも、のんびりできる😊

 

そう言えば父も植物好きであった🌿

父の書棚に雑草の本や牧野富太郎の本が揃っていたことは以前に書いた。

もっと早く私が目覚めていれば、一緒に植物園巡りできたのにね。

 

いっぽう先日書いた、毒草による中毒件数も、60歳を過ぎた人の数が急増するらしい💧

 

植物は動けない。

虫や動物から逃げることができないため、毒を産生するようになったと言う。

多くの生物は苦味やエグ味にたじろぎ、一口食べて吐き出し、二度と口にしない。

しかし人間はそれを「珍味」や「大人の味」とか言って、モリモリ食してしまうのだ。

気がつくと、そこは天国😇

 

自然の感覚を大切に⚠️

疑わしきは食せず🤨

昔むかし、薬用植物学の授業で、教授だったか助教授だったかが余談として喋った話🌿

 

ご近所さんから「ヨモギ」をいただいたので、草餅を作った。

が、苦くて食べられなかった。

ヨモギではなくてブタクサだったらしい🤮

 

この余談から2つの教訓を読み取ることができる。

(1)ヨモギとブタクサは間違えやすい。

(2)薬用植物学の専門家でさえ、「ヨモギだ」と言われると疑わずに食べてしまう。

(さらに考察を深めると、「ニガヨモギ」だったんじゃないか…とも?🧐)

本物のヨモギ🪴なんでも葉っぱのウラが鑑別のカギだとか⁉️

私はホント、授業の内容はちっとも覚えておらず、余談ばかりに脳のメモリーが食われている😅

が、そのおかげで今まで生きているのかもしれない。

少なくとも野草を食して具合が悪くなったことはないのだから。

 

他の授業でも、先生の息子の名前だとか、余計なことばかりが思い出される。

中には「どうせあなたたち忘れちゃうから」と言って、まともに授業をしてくれなかった教師もいた😳

同窓会をやって確認すると、皆、何かしら余談のほうを覚えているので、あの教師は正しかったのだ…とつくづく思う。

 

ちなみにその教師が “教えてくれたこと” と言えば、「津波が来たらとにかく逃げろ」とか「お辞儀の仕方」とか「痴漢の撃退法」とか、「生きる力」に直結する内容だった。

 

余談はさておき、ブタクサで命を落とすことはないが、食用の野草と間違えて毒草を食べて命を落とす話は尽きない。

 

つい先日も、ギョウジャニンニクと間違えてイヌサフランを食して亡くなった人がいたというニュースをやっていた。

ちょっと前は、ニラと間違えてスイセンを食べて中毒になったニュースをやっていた(スイセンも毒草です)。

これらは花が咲けば間違えようがないが、葉っぱだけでは見分けがつきにくい。

イヌサフラン。秋に花が咲きます。

ギョウジャニンニク

しかしながら、こういった事故のニュースは、ローカルニュースとか深夜や早朝のラジオニュースでしか放送されない。

 

食べてすぐに症状が出るものだけではない。

ソテツやワラビなど、発癌性がある植物もある。

ただしワラビはアク抜きをすれば大丈夫🙆‍♀️

湯通し、加熱、塩揉み…、調理には毒消しの意味もある。

 

アサのように、漂ってきたものを吸って酔うこともある(アサ酔いと言います)🤪

 

食用植物の中に一本だけ毒草が混ざっていることもある。

売られていた山菜に毒草が混入していたというニュースもあった🤨

 

最近は画像検索もできるが、匂いまでは検索できないし、葉っぱのおもて面の画像だけで正確に鑑別してくれるかどうかはわからない。

「⁉️」と思ったら(思わなくても)口に入れないほうがいいでしょう。

 

ちなみに、アヘンゲシを見つけたら “写真を撮って” 警察に届けてください。

手折って実物を持って行くと「麻薬所持罪」で現行犯逮捕されるそうです😥

(つづく)

 

参考サイト:東京都健康安全研究センター » 山菜と間違えやすい有毒植物の見分け方

間違えやすい有毒植物|「食品衛生の窓」東京都保健医療局

有毒植物による食中毒に注意しましょう|厚生労働省

 

アヘンゲシ