我が家の近くにはかつて商店街がいくつかあった。が、それらは次々と店を閉じ、小さなスーパーとコンビニだけが残った。過疎の村の話ではない。マンションが次々建てられて、住民はかつての100倍ほどに増えているのに…だ。
その小さなスーパーも、利用者の要望に応えるべく品数を増やすのに必死で(結局置ききれない)、品質はおざなりになっている。通路は狭く、BMIが30を超した人は店内で方向転換ができず、40を超すとレジが通れない。キリンを連れて行かなければスナック菓子が買えない(高ーいところに置いてあるのだ)。
よって “元気な” 住民は遠くのスーパーまで足を延ばす。「食料品の買い物のために」定期券を購入している人もいた。
私も普段から、どこへ行っても手ぶらでは戻らない。友人の発表会などで郊外に行くと、帰りは荷物でいっぱいになる。今はどこでも保冷剤が置いてある。父も「マッサージに行く途中でマグロに出会ってしまった」と言いながら、保冷剤の束の中からマグロのお刺身を取り出したこともあったっけ。
前回書いたように、ここより明らかに高級な土地に行っても、スーパーには寄る。値段だけではない、新鮮な(fresh and novel)商品に出会えるからだ。海外旅行のお土産が、食パンやリンゴだったりしたこともあった。
デパートのポイントは地下で貯める。中には、人が見たら「!?」と思うほど遠いショッピングモールのポイントカードもある。さすがにポイント達成したのは1回しかないけれど。
今まではかくして電車で買い物に行くことも多かったが、今日この頃は、ひたすら歩いてスーパー遠征をする。買い物で感染するとすれば、行き帰りではなく、混雑した店が原因のはずだ。
ずっと行きたかったけれど中途半端に遠くて諦めていたスーパーにも行った。行って帰って9700歩。途中、観光もしたいが、あくまで食料品の買い物のため。電車は “極力” 使わず、iPad片手に、ひと気の少なさそうな道を選んでひたすら歩く。
スーパーによっては多少高くつくこともあるが、ここ1ヶ月、娯楽教養にも衣料品にもお金を使っていない。マスクをしているのでメイクもあまり減らない。エンゲル係数が多少上がってもいいではないか!
ウォーキング・ショッピングをしていて、発見をした。
今まで入りにくかった高級イタリアンやお寿司屋さんがテイクアウトを始めたのだ!
しかも値段はリーズナブル。消費税も8%!
どんなときでも楽しみは見つけるべきもの。
戦いは始まったばかり…というより、ビールス君にはそもそも戦うつもりはないのだろうけれど。