めっきり日が短くなってきた。そろそろ「カレ」から連絡が来る頃だ💓
常時留守電になっている我が家の電話に、年に一回、Q氏からのメッセージが吹き込まれる。
Q氏は、声からして温厚な老紳士…のようである。薄くはなっているが上品に手入れされた髪を香りのよいポマードで撫でつけ、ウールの上質コートにシルクのマフラー、夏はスタンドカラーのブランドシャツ。決して貧相ではなく、かと言ってぶくぶくぷよぷよしていない。BMI値で言えば25±2くらいだろうか。
Q氏は毎年、ほぼ同じメッセージを残し、最後にフルネームと、イエデン📞とケータイの番号も残す。15秒に収まりきらず、2本かけてくるのも、毎年恒例。
詐欺…ではなさそうである🤔
なんでも父が現役中に知り合った古美術商で、我が家にある「お宝」を引き受けたいそうだ。
再三書いているが、我が家には百均に卸したいモノはあっても、古美術商にお引き受けいただけそうなモノはない😜
Q氏は毎年、父の勤めていた会社名と役職名まで挙げ、その頃父が、Q氏の経営する店だか画廊だかを訪れた…と語る。
なるほど、フットワークの軽い父ならさもありなん…の話である。
が、それにしても昭和の話だし、第一、父は古美術品などに興味がなかった。
どうしてそんな話が、令和の世になって語られるのだろう?
Q氏の話が真実なら、知り合って30年ほど経っており、その間に電話番号の主が変わっている…可能性は考えないのだろうか?
我が家の留守電は苗字を名乗らないのだから。
しかも今年で六回目くらいになる。
Q氏は毎年毎年留守電に話しかけていて、クエスチョンマークの一つも浮かばないのだろうか❓❓❓
…ん?🙄
Q氏から電話がかかるようになったのは、父が亡くなってからではないか?
父の存命中は父が受けていたとばかり思い込んでいたが、そういう電話を毎年受けていれば私も、特に最晩年は、気がついていたはずである。
…ということは、Q氏は父にかけているフリをして家族に話しかけているのかもしれない。
「遺品整理で何か出てきたらヨロシク」と🤨
考え過ぎ❓
でもこのご時世、用心するに越したことはない。
我が家がシナリオライターとアクターまたはアクトレスの家庭だったら、来年あたり一芝居打って確かめたいところだ😏
または私がタヌキだったら、骨董品に化けて、Q氏が私の描いた像とマッチしているか確かめたいところだ。
しかし私には演技の才能も、化ける勇気もない🦊
したがってQ氏の謎はミステリー殿堂入り💧
⚠️家族間のコミュニケーションは日頃から密にとりましょう(残された家族を守ることにもなります)。Q氏が善人とも限らないですしね。