Last Song Latest

「ラスト・ソング」のその後

父の本棚(3)〜リサイクルの極意〜

父の本棚(1)に書いた通り、我が家が建て替えイベントを経験しなかったら、我が家は蔵書に押しつぶされていたか、地震で、父か私が本の下敷きになっていただろう。

 

ここ数年、ブックオフに毎年35箱、トータル20箱以上の処分をお願いした。

でも、出しても出しても本棚の奥から湧いてくる😳

コンビニの冷蔵棚に並ぶペットボトルのよう。

 

ブックオフが登場したのは、およそ20年前。私の記憶では原宿に一号店ができ、自宅に引き取りにきてくれるサービスが始まった。

当時、中古品の買取業が雨後の筍のように現れた🎍

 

捨てることのできない父も、「誰かが読んでくれるかも」と思うと手放す気になってくれて、たくさんの本やグッズを楽しそうに「供出」してくれた。

 

当初ブックオフは、本の見かけだけで値段がつけられていたように思う。

新品同様であれば100みたいな(つまり父の本は二束三文であった🤭)。

他の中古品引取り業者も、ビジネスを始めたばかりで、何でも引き取ってくれた。

 

やがてビジネスが波に乗ってくると、選り好みをされるようになった。

ブックオフでは「売れる本」ほど高い値がつくようになった。

つまり新品同様のベストセラー本であれば定価の半額(以上)、誰も読まなさそうな本はキレイであっても100円以下(やはり父の本は二束三文であった😅)。

 

着物、楽器などさまざまな品物の中古品買取も、ブックオフと同様のシステムを利用している(らしい)。

高価だったモノ、希少なモノより、売れるモノ、みんなが欲しがるモノに値段がつく。

 

昔のドラマに、親の形見の高級着物を娘たちが取り合う場面がよくあるけれど、現在ではこんな場面、ないんだろうな〜と思う。

 

着物の値段も、柄や状態により、中古市場での売れ行き予測にしたがって会社の「基準」があるらしい。

社員は客の目の前で自社基準に照らし合わせ、社員によって買取価格が異ならないようになっている。

このシステムは、ブランド品のバッグや楽器、家電なんかも同じらしい。

そしてその「基準」は、社会的な状況に左右される。

 

着物の買取屋も、随分良心的と思ったのも束の間、倒産してしまい💦、経営母体が変わった途端、不親切になった。

😊」と思ったら、出し惜しみしないこと。ぐずぐずしていると値下がりするかもよ(笑)

 

では、どうしたら?🤔

フリマアプリなどを利用して、一つ一つが魅力的に見えるような写真を撮り、コメントをつけ、丹念に処理すればそれなりの値段がつき、大切にしてくれるバイヤーさんに引き取ってもらえる可能性もある。

 

私は出品したことはないけれど、入手困難だった楽譜をゲットしたことがある。

大切に扱われていたようで、前のオーナーさんに想いを寄せながら演奏することもある。

 

ブックオフで引き取ってもらえない、希少・高級なモノ(本を含む)などは、フリマで貰い手が見つかる可能性もあるし、時々覗くと掘り出し物に出会えることもある。

 

つまるところ、一度自分の手元に入ったものは大切に最後まで使うべし。リサイクルに出す場合も愛情込めて丁寧に扱えば、大切にしてくれる持ち主さんに巡り合えるかもよということらしい🙄

 

リサイクルの際は、「今までありがとう。そして引き取っていただいてありがとう」の気持ちを大切に。