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「ラスト・ソング」のその後

プロに学ぶ、 “なんちゃって” な消毒液の使い方

私が初めて勤めた自治体の主査は「クレゾール・フェチ」だった😍

 

クレゾールとは、昭和の病院・医院でよく匂っていた消毒液。

薄めたものが使われるが、不快な匂いがして腐食性もあるため、今はあまり使われていない。

 

私の職場でも処分したはずだったのに、主査は残っていたものを見つけて、嬉しそうにばら撒いていた💧

高濃度に撒かれると気分が良くない🤮 衣服や髪の毛にも臭いが移った😥

 

が、主査はこの匂いに陶酔していたのだ🤪

…ということで「フェチ」という言葉を使わせていただいた。

昭和初期に検査技師になった主査にとって、クレゾール臭→清潔→安心を意味していたのだろう。

 

次に勤めた自治体のM主査は、「次亜塩素酸ソーダ魔女」だった🧙‍♀️

 

次亜塩素酸ソーダは、プールや水道水の消毒にも使われている、低濃度であれば安全な消毒液だ🫗

が、皮膚や粘膜につくと肌を荒らすし、酸性の液体と一緒に使うと有毒の塩素ガスを発生する☠️

主査同様、「取扱注意」だった。

 

彼女は次亜塩素酸ソーダの大ボトルを大量に買い求めては、洗浄物の入った桶に惜しみなくドボドボと注ぎ込んだ。

彼女の(というより次亜塩素酸ソーダの)手にかかると、全てのものが…血に染まったガーゼでさえも…真っ白になった🩸

 

彼女は書類を作成するときにもコレを手放さなかった。

間違えて書いた文字の上を、次亜塩素酸ソーダをつけた綿棒でなぞると、あら不思議。

誤字はキレイに消えた😳

(⚠️一般にはオススメできませんが、どうしても試してみたい方は「ピューラックス®️」など、洗剤を含まないものをお求めください)。

 

ちなみに、次亜塩素酸ソーダ(NaClO)と、コロナ流行下で出回り物議を醸した次亜塩素酸水(HClO)とは全くの別物。

したがって彼女も「次亜塩素酸ソーダ魔女」であって「次亜塩素酸魔女」ではないことに、留意してください。

 

彼女の一歳下の、もう一人のM主査はアルコール・ホリックだった😻

カレは消毒用アルコールを「霧吹き」に充填するなどして多用していた。

 

アルコールは細菌やウイルスを殺すが、それより大きな生物も殺すまたは弱らせることができる。

検査室にゴキブリがお出ましすると、これを吹っ掛けた。

私も家庭に用意しておいて、アリの大群が押し寄せたときに使ってみた🐜

 

検査室には独自の冷房があった。

しかしメンテナンス不備のため、季節の初めには吹き出し口の下の培地にカビが生えるという事態になった🧫

 

そこでカレは、アルコールを冷房の吹き出し口に霧吹きを使って、滴るほど撒いた。

カビは、止まった😜

⚠️“絶対に” マネしないでください⚠️

 

なお、カレは飲むアルコールもとっても好きだったが、いわゆるアル中ではなかった(と思う)ので「アルコホリック」ではなく「アルコール・ホリック」とした😜

 

消毒液に限らず、

長年の間、ほぼ毎日扱っていると愛着もわき、仕事のパートナー的存在となる。

ぞんざいに使っているようで、無意識のうちに注意のツボを押さえているのだ。

 

したがって、彼らは多少アブノーマルかつアブない使い方をしているようでも大丈夫。

しかし、皆さまが同じことをすると事故につながります。消毒液本来の使い方で使い切ってください。

 

⚠️消毒用アルコールは消防法上の「危険物」です。取り扱いに注意し、火気のあるところでは “絶対に” 使わないでください🔥アルコールは腐りませんが、揮発したり、周りの臭気を吸うこともあります。

消毒液を下水に捨てる場合は、大量の水と一緒に流してください🚿