父は都会の緑地が好きで、明治神宮や明治神宮外苑によく「連れて行かれ」た。今となってはありがたい経験だが、小さな子供にとって遊具のない緑地は退屈だった🌳
私が小学校低学年のとき、明治神宮外苑へサイクリングをしに行ったことがあった。これはちょっと楽しかったかもしれない。
サイクリング後、食堂で食べた味噌ラーメンが美味しかったからだ🍜
当時の神宮外苑は交通も不便だったし、近所にもお煎餅屋さんくらいしかない、つまらない場所だった💧
そもそも青山通り自体、垢抜けないフツーのストリートだった(これは以前にも書いた)。
戦争前まではおそらく、武家屋敷あたりがあったのだろう🏠
(ここから先は、いろいろな人やメディアから聞きかじったことを書きつなげたもので、間違いがあったらごめんなさい🙇♀️)
戦後、青山通りは大幅に拡張され、それまで奥にあった住宅が大通りに面するようになった。なので少し前まで、青山通り沿いには小さな個人商店が軒を並べていた。
広い土地は国や自治体のものとなり、都営や公団の住宅が建てられた。
団地や都電の車庫に、やがて劇場や病院になったものもある。
単身または小家族向けの住宅も多く、地方から上京してきて青山通り沿いに住む人も多かった。お風呂のついてない住居が殆どで、かつては銭湯が数軒あった。
私が勤めていた会社の社宅もあったが、お風呂は共同だった♨️
なので、青山に住んでいます…と言っても、セレブとは程遠い(失礼🙇♀️)方ばかりだった。スーパーマーケットは我が家の近所より安かったので、私もよく買い物をした。
便利な場所にありながら比較的土地の値段が安く、しかし高級イメージが強い青山にはアパレルが集中し、次々とオシャレなビルが建つようになった。
ショボかった郵便局も、都会らしい立派な郵便局になった。
もう十分開発された…と私は思っていた青山周辺が、オリンピックを折に再開発の嵐にさらされ、今度は神宮外苑にも超高層ビルが建てられるという。
これ以上何を開発する必要があるだろう?
青山に限らず、渋谷、新宿、日本橋、丸の内、日比谷、六本木、虎ノ門…十二分に開発されていた土地に次々と、「再」開発の名目で超高層ビルが建てられている🌆
これらの地域に建つビルはすでに築50年以上を経過し、老朽化が著しくなった。
しかし、今まで建っていた鉄筋コンクリートの建物を「壊して」建て替えるには膨大なお金が必要になる。そこで、その後にたっか〜いビルを建て、高い家賃を取ったりテナントをたくさん入れれば、その費用は賄える…🏙️
老朽化した公共の建物も、神宮外苑のスタジアムも、バブルの土地転がしでどうしようもなくなった土地も、この錬金術を使って超高層ビルにすれば、スッキリ解決して住民も笑顔になる⁉️
だけど、このロジックでいくと、10階建てだった建物が50階建てになって、それが老朽化して壊すとき(50年以上後?)、もっともっと膨大な費用が必要になって、次は100階建てにしなければならないのではだろうか?
名付けて、2100年問題🤔
多くの方は、天国からこの様子を観察することになります😇