父は何にでも…というほどではないが、ソースをかけるのが好きだった。
それも、とんかつソースや中濃ソースではない、ウスターソースにこだわった。
ソース煎餅(醤油の代わりにソースを付けて焼いた煎餅🍘)まで買ってきて、幸せそうに食べていた。
目玉焼きや千切りキャベツのような、味付けをしていないものにかけるのなら、かまわない。
が、せっかく味を整えた料理にかけられると、私も不愉快だ。
文句を言うと、「頼むから、かけさせてくれ🙏」と懇願された😅
いっぽう、父がソースをかけるところに祖母は醤油をかけていた。
目玉焼きに千切りキャベツ…、祖母がソースをかけたのを見たことがなかった。
私が育った頃、出来上がった食品にかける調味料と言ったら醤油かソースで、デパートや学食をはじめ、一般的なレストランでは、醤油とソースがテーブルに置いてあった。
大抵おそろいのガラス容器(ときにプラスチック容器)で、背の高い方がソース、ずんぐりした方が醤油だった。
ソースが広まったのは戦後、いわゆる “洋食” を食べるようになってからに違いない。
その頃までに味覚のでき上がっていた祖母などは、ソースを受け入れられなかったのだろう。
逆に、少年時代にソースの美味しさに目覚めた父の世代は、なんにでもソースをかけたがるのかもしれない。
その後、多様な調味料が現れたが、フライ類にはやっぱりソース💚
お好み焼き・たこ焼き・焼きそばもソース抜きには語れない💛
お祭りの屋台、海の家、学園祭…、楽しい思い出の場面はソースの匂いがする🩵
初めて米国方面に旅行するとき、「向こうにはソースがないんだよ」と言われて驚いたが、英国に行ったとき、ソースが置いてあるのを見てこれまたびっくりした😳
当時の私にとって、米国人も英国人も同じに見えた(実際、同じと言って差し支えない)。
…にもかかわらず、食文化はそんなに違うのであろうか⁉️
さらにびっくりしたのは、🇬🇧の中華料理店で春巻を注文して、ついてきた「タレ」がウスターソースだったこと。
父はソースを、シュウマイには好んでかけたが、(さすがに)春巻にはかけなかった🥟
英国発のYouTubeを見て知った。
ウスターソースは、英国ウスター州の2人の科学者が、🇮🇳から持ち帰った香料…ショウガ、ペッパー、コリアンダー、オールスパイスなどを使って作り、店頭に並べたそうな。
ウスターソースを使うのは、🇬🇧と🇯🇵だけなのだろうか?
英国のソースは、トンカツや焼きそばに合うのだろうか?
英国人は、ギョーザには何をかけるのだろう❓
こんなこと考えてると、また…🥴