今朝、天啓があった。
「築地に行こう!」
以前にも書いた通り、かつては秋の楽しみ築地散歩だったが、観光客の増加とひいきの店の閉店とで足が遠のいていた。観光客が減っている今、チャンスである!
…ということで、花粉がたくさん舞う中、場外市場を一巡し、築地の街も広範囲に周ってきた。
観光客はゼロではない。アジア系は見かけなかったが、脚長属の人たちはそこそこいた。屋内の観光地が次々閉鎖になった影響もあるのかもしれない。それでも、ここ十数年行った中で一番すいていた。父の大好物だったクサヤも買ってきた(瓶詰めで申し訳ないけれど)。
築地の街は建築ラッシュ。ざっと歩いただけで10本ほどのビルが建築中だった。
が、未だ古い建物も頑張って建っていてちょっとホッとする。
「魅惑のアンパン」のパン屋もまだ健在だった。
私の好きな天ぷら屋さんもまだ営業していたが、30代でお腹いっぱいになっていたことを思い出して、お寿司にした。12時を過ぎていても待たずに入れるのは、やはり今だけかもしれない。
帰りは、銀座まで歩く。
銀座も、「家族連れ大声観光客」の姿は皆無で、昭和の銀座を彷彿とさせる「コマダム」やマスクをかけたおばちゃん連れがのんびりと歩いていた。しばしウイルスのことを忘れ、春の気分。
ここのところ店から溢れる観光客にドン引きして入れなかったパン屋さんで、祖母の好物のパンを買う。
家に帰って、クサヤとパンを仏壇にお供えして気がついた。
あの「天啓」は仏様からの「たまには私たちの好物をお供えしておくれ」だったのかと。