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「ラスト・ソング」のその後

東洋の叡智😳

20年くらい前までは取ってあった学生時代の教科書も、前々回に書いたように、昔の知識はほとんど役に立たないことを知り、多くを処分した。

 

でも1冊だけ、今でも役に立っている本がある。

それが、これ

今でも使えるのは、この本最後の漢方薬リスト。

1600年以上にわたって伝えられた漢方の知恵が、数十年で変わることはない。

 

父がステロイド剤を服用し、薬を減量していたとき、しばしば体調不良に見舞われた。

担当医は漢方薬にも詳しく、不調を補うべく漢方薬を処方してくれることもあった。

 

が、(私もそうだけど)父は期待感が強すぎるのか、いまひとつ効きめを実感できなかったらしい。

あるとき、父が「効かない」と服用をやめた漢方薬を教科書で調べてみると、その時の私に何か効きそうな予感がして、私が服んだ(⚠️フツーは、このようなことはしないでください)。

そして、なんと私は「絶好調」になってしまった❣️

 

今は一般向けに書かれた漢方薬の本も多数売られているし、ネットでも検索できるので、この教科書を手に入れなくとも自分に「合いそうな」漢方薬を見つけることはできる。

が、ぴったりの漢方薬を選ぶには問診や触診も必要。素人判断で選ばない方がいいと思う。

父の本棚にある漢方薬の本。下の2冊は当時の主治医による本(です🧡)

漢方薬は、中国伝統医学をもとに日本で独自の発展を遂げたものだ。

漢方薬の基礎が築かれた頃、まだ人間の身体は神秘の領域。人間の身体は五臓六腑からできており、健康は気血水のバランスによると考えられていた。

五臓六腑と言っても現代科学の臓器と違い、概念的な臓器だった🫁

気血水も目に見えないもので、「血」は現在の「血液」と同じではない。「気」にいたっては全く目に見えない。

 

漢方は、現代の西洋医学から見ると「ファンタジー」とも取られかねない健康観から成り立っている。

 

さらに、新型コロナの薬やワクチンでよく耳にした、プラセボを対照とした「臨床試験」。

実は、漢方薬はこれらの「治験」は殆どスルーしている💨

つまり効能は科学的に実証されていない😳のだけど、これだけ長期間医薬品として存在する事実が、治験を上回っているのだ。

 

コロナ禍にあっては「サイカツゲトウ」という漢方薬が売り切れたらしい。スペイン風邪の時にも使われたという。

そして私を含め、花粉症には小青竜湯が著効する。

漢方薬ができた時代には、ウイルスや抗体という存在すら分かっていなかったというのに、効く薬があるというのは凄いことではないだろうか?

 

とは言え、漢方薬は万能薬でも魔法の薬でもない💊

生薬に含まれている化学成分のビミョーで複雑な組み合わせが効き目の秘密。

したがって副作用もあるし、用量を超えて飲めば毒にもなる☠️

一般に効き目はマイルドとされているが、そうではないものもある😨

 

体質も大きく影響する。「サイカツゲトウ」がカレに効いたからと言ってカノジョに効くとは限らない😅

冒頭の父の漢方薬は私にも効いたが、「八味地黄丸」も私に効くとは思えない(前立腺の薬なので💧)。

 

漢方薬の効き目には腸内細菌が関与しているものもある。

植物由来の複雑な成分を、腸内細菌が分解して有効成分に変えているのだ。漢方薬がより良く作用するために、腸内環境を整えておくことも大切。

 

最後に、漢方薬は西洋薬の代替では決してなく、得意分野は異なる。西洋医療でないと治らない病気もある。

医師・薬剤師の指示にしたがって服用してください🧑‍⚕️

 

🎏55日は薬の日です🥣