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「ラスト・ソング」のその後

免疫シンフォニー

【注意:長いので2つに分けるべきですが、このままアップします🙇‍♀️

いつもより長めにトップに置きますので、ゆっくりお読みください。】

 

オシャレとは程遠く、流行の末端をいく我が家だけれど、花粉症だけは流行に先んじていた。

先んじすぎて、母など、自分が花粉症だということに気づかないままこの世を去ってしまった💧

 

母と私が「春になると目が痒い」ことに気がついたのは、昭和50年頃だったと思う🥲

当時は「花粉症」という言葉もなく、眼科医もただ目を洗浄し、結膜炎用の抗菌目薬をくれるだけだった。

 

当然、効果などあるはずがなく、ときに目薬に対するアレルギーまで発症し、ときに「ものもらい」まで発症したが、春はこんなものと、母も私も諦めていた。

 

母が亡くなった後、眼科医を訪れた。

眼科医もめっきり老いていた。

そこで初めて医者を変えて「アレルギー性結膜炎」と診断され、専用の目薬を処方してもらった。

長年の不快な痒みが、ピタリ、と止まった😄

 

それでも、まだ「スギ花粉症」とは思っていなかった。

毎年、梅の咲く頃に始まり、桜の咲く頃にピークを迎えるので、何かそこら辺の花のアレルギーだろうと思っていた🫣

 

梅と桜の名誉のために言っておくが、梅や桜のアレルギーは皆無ではないにしても、ほとんどあり得ない。

というのは、人間にアレルギーを起こすほどの量の花粉を飛ばすことがないからだ。

 

これだけの数の日本人を不快にするほど大量の花粉を飛ばすのは、スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネ科の草など、花が地味なため昆虫などに受粉を手伝ってもらえず、受粉をひたすら風に頼っているような植物に限られる。

 

見目美しく香り高い梅は、大量の花粉を作る必要がない🌺

ソメイヨシノに至ってはクローンのため、受粉自体行わない🌸

 

アレルギーを起こす物資はたくさんあるようで、実は地球上に存在する物質のうちのほんの少〜しだけ。

 

私がスギのアレルギーであることに気がついたのは、鼻の症状が出てからだった🌲

目の発症から30年以上経っていた🤧

自分が流行の先端にいたことに、30年間気がつかなかった(笑)

 

☕️ここまで前半です。目の疲れた方はこの辺で、ごきげんよう😘

 

食べる量が人よりちょっと多いだけで糖尿病になってしまう人がいる一方で、暴飲暴食しても大丈夫な人がいたり、宴会で同じように飲み食いしていたのに、翌日の血液検査で高コレステロール血症と判定される人がいたり全く正常値の人がいたり🩸

 

これは遺伝子の仕業🧬

 

糖尿病遺伝子や高コレステロール血症遺伝子を持っていると現代の健康(診断)上は不利だけど、これらの遺伝子はかつて人類のサバイバルに大きな役割を担っていたと言われている。

 

糖尿病になる遺伝子を持った人は氷河期を生き残るのに有利だった🧊

しかし食料が有り余る現代にあっては、糖尿病という病を発症することになってしまった。

 

ある種の貧血も、日常生活上不利だけれど、マラリアに罹りにくいという利点があるため、その遺伝子はマラリアの多い地域で脈々と受け継がれている🦟

 

いわゆる「病の遺伝子」は現代の都市型生活を営むから「病」とみなされるだけで、人類存続の危機にあっては大きな意義を持っていたのだ。

 

アレルギー反応も、私たちを苦しめるためにあるのではない🤧

かつて有害/有毒生物に囲まれて暮らしていた頃は、私たちが生き残るのに有利に働いていた。

 

しかし環境が清潔になり、有害生物🪱は私たちの身の回りから姿を消した。

その結果、ある種の免疫機能は目標を失い、有害ではない物質に対してアレルギー反応を起こすようになってしまったと言う。

 

アレルギー疾患や免疫システムについて、簡潔明瞭な説明があちこちでなされている。

が、その裏には簡潔とは程遠い、とってもとっても複雑な仕組みが隠されている。

抗原抗体反応に関与する細胞の種類は実に多い。

 

体内に入る花粉の量がある量を超えると花粉症になるという説があったが、人間の身体はコップやバスタブなんかより、ずっとしなやか🛁

 

敢えて例えるとするなら、免疫系は、構成員の多いオーケストラでしょうか🎷🎻🎺

 

演奏中、開いていた窓から風が吹き込んでパート譜が飛んでしまった😲

パート譜を失った演奏者が、勝手に違うメロディーを奏でてしまう状態が、アレルギー。

窓が開いていて風が吹き続けていれば、隣の、ひいては周りの演奏者の楽譜も飛んでしまう(他の物質に対してアレルギーを生じるようになる)可能性がある。

 

窓を開けるのは食生活、環境(大気汚染)、化学物質(洗剤、殺虫剤、化粧品など)への暴露、ストレスetc…

通常は簡単には開かないし、ちょっとくらい開いても楽譜は飛ばない。

 

窓がきちんと閉まっていれば、外が大嵐でも楽譜は飛ばない(免疫的に健康な木こりさんは、毎年毎日花粉まみれになっても花粉症にはならない。

 

オーケストラには「前座」も存在する。

「自然免疫」という、抗体が関与しないシステムで、オーケストラが構成される(抗体ができる)まではこの自然免疫が病原体と戦ってくれる。もちろん、オケと一緒に協奏曲を奏でることも。

 

ある種のヨーグルトを食べたりエキナセアを飲むことで、前座の演奏がパワーアップする。

 

オーナーの加齢とともに、窓は開きにくくなる。が、自身の勘違いも多くなる(自己免疫疾患)

 

オーケストラの演奏者たちも、加齢とともに弱ったり死滅する。

新規楽団員のオーディションなど、ない。

免疫力は年とともに弱くなるのだ💧

 

ということで花粉症も90歳になると自然治癒するとのこと。

マスクの春も、あと〇年の辛抱です⁉️