大学時代、「ビール呑み実験」をした🍺
蒸し暑〜い季節だった。
学生をお酒に「強い群」、「中程度群」、「弱い群」に分け、それぞれさらに多量、中程度量、少量の飲酒群に分けてビールを飲ませて、30分、60分、90分、120分後に各々脈拍などの測定、計算や記憶力検査を行う。弱い群の多量飲みは倒れる学生が何人か出た😨
残りの生徒は観察者(オブザーバー)となり、「枝豆ないの〜?」などと騒ぎ立てる生徒をなだめ、具合の悪くなった生徒を介抱しながら、ストップウォッチ片手にひたすらデータをとる。
幸か不幸か私は観察者だった。
取ったデータをそれぞれ検定して、夏休みの間にレポートにまとめる。
案外キレイなグラフが描けた。
これはれっきとした薬理学実習で、統計学の手法を実際に学ぶためだった📊
つまり、治験などで新薬を高用量、中程度量、低用量投与した場合の生体反応を数値化する予行演習のようなもの。
今思うと、(弱い学生に多量に飲ませることの是非は別として)とてもよくできた実験だったと思う。
アルコールに強いvs弱いというのは「気のせい」ではなく、実際にその通りであり、数値として差が出るからだ。
なぜなら、お酒に強い/弱いは、完全に遺伝子に依存するからだ。
“ざっくり言って” 人間にはアルコールを代謝するための酵素があり、その酵素を作る遺伝子がある。それを2個持っていると「うわばみ」となり、1個も持っていないと「下戸」となる。よって「お酒の強さ」は “両親からの” 遺伝となる。
私の(父方)祖父はおそらく持っておらず、祖母は2個しっかり持っていたらしい。
祖母の家系は揃ってお酒にめちゃ強かった。
祖父が亡くなった後、父は祖母を相手に晩酌をした🍶
祖母は明治女だったので祖父の前でお酒を飲むことは滅多になかったけれど、飲んでみると強かった。
すすめる父が真っ赤な顔🥵をしていても、祖母の顔色が変わることはなかった😋
そんな2人の間に生まれた父は、強いとは言えないが、頻繁に飲んでいると酵素が誘導されてそこそこ飲めるようになるタイプらしい。
母方の親戚は不明だが、私もおおむね父と同じ傾向だった。
マックス強かったときは、中ジョッキの一気飲みもやった✌️動画に撮っておきたかった。
母が亡くなった後、夕食時に父とよくビールを飲んだ。二人で500〜600cc飲んで真っ赤になった🍻
父が膠原病を患ってからはグンと量が減った。父が亡くなる半年くらい…いや、もっと前だったろうか、久しぶりに飲もうかとミニサイズビールをあけたとき、135ccで2人とも酔っ払ってしまった。でも久しぶりに飲んだビールは、毎日500cc飲んでいたときより美味しく感じた。
そんな半下戸の私だけど、ビール好きな人とビールを飲むのは大好き🍻
たとえ割り勘負けしたとしても、楽しい時間をもらった代償として、ちっとも損したとは思わない。
おかげで私はビール好きにモテる(残念ながら皆、おばちゃんだ)。
実際にその場で飲まなくても、ビールを前にしてしあわせそうな顔をされると私もしあわせな気分になってノリノリの会話をしてしまう。
《軽井沢ビール(右)と、最近お気に入りの微アルコールビール(左)。》
…ということで買ってきたのが、この「ご当地ビール」🍺
先日旅行に行ったとき、ご一緒した方がお店で嬉しそうな悲鳴をあげて、釣られて私も買ってしまった。
道中あけることもできず、持ち帰って冷蔵庫に入れ、汗をかいた後に飲んだ。
柚子の香りがすっきりして、ごくごくいってしまいそうだったけど、ちょっと仏様におすそ分け(仏壇に供えた…笑)。カレンダーを見ると、父の日だった😉
遺影の父も赤く酔っ払っていた…ように見えたのは私が酔っていたからか🥴