ここ半年ほど、お出かけのときはいつもスマートウォッチと一緒だ。
スマートウォッチと言ってもいろいろあって、電子マネー機能のついたものや、音楽が聴けるものもあるが、私のはポイント交換してもらったものなので、時計機能のほかは心拍数と歩数計程度しかついていない。
が、私には十分楽しいし、暗いところでも一目で時間がわかって便利🧡
心拍数をグラフとしてPC/スマホ上に示してくれるので、どういう時に上がったのかが一目でわかる📈📉
1年半以上前になるだろうか、韓国のフィットネスで100人をこえる新型ウイルスの集団感染があった。ひょっとしたら日本でも同程度のクラスターはあちこちで発生しているのかもしれないが、日本では数例の(感染経路不明の)散発事例とされてしまっている可能性もある💧
が、かの国では、近くにいた者、さらにその近くにいた者やその家族まで徹底的に検査して、結果を全世界に公表してくれた。さらに(おそらくこの件を受けて)心拍数を上げないよう、運動強度を調節しているフィットネスまであるそうだ。
ではどの程度上がるのか、私もフィットネスに入って調べよう…と思ったのだが、この状況下、リスキーな行動は避け、自分の行動範囲で調べてみた。
…結果、”思ったほど” 上がらなかった😶
そもそも心拍数が上がるのは、跳んだり跳ねたり走ったり…と、筋肉が酸素を急速に必要とするときだが、”適度な” 運動を “呼吸を意識して” 行う場合は下がることさえある。
経時グラフを解析すると、更衣室にいるときが一番高かったりする。
いえ、更衣室内でやましいことをしているわけではありません。
心拍数を調べていたら、某区の「健康増進事業」で負荷心電図を測定していたときのことを思い出した。
区内の40歳以上を対象に、運動により健康を増進させようという事業だった。
運動内容を決定し効果を観察するための負荷心電図、肺活量測定、血液・尿検査を、私たちはローテーションで受け持った。
負荷心電図は、やってみると興味深かった。
事業参加者に、半年ごとにエアロバイクに乗ってもらって負荷をかけ、心電図の変化を調べて、その後の運動強度を決めるものだった。負荷は被験者(年齢など)によって違う。医師立ち合いのもとで行うもので、普通のフィットネスやスポーツクラブではやってもらえない、ありがた〜い検査だった。
半年ごとに測定していても、あるとき急に異常が出ることもあった。
佃大橋を毎日数往復していたおじいちゃん、今までは何ともなかったのに、90歳を過ぎて「ペダルが重い」と訴えたことがあった。
元気いっぱいのおばちゃんが、あるとき、ちょっと危険な波形を示した。本人には全く自覚がなく、実に楽しそうにペダルを漕いでいたのに、急に止められてキョトンとしていた。
お二人とも前回の検査でも、普段の運動でも全く異常がなく、負荷をかけて分かったことだった。
まだ30代だった私には、ちょっと衝撃的な出来事だった。
運動を欠かさず続けていても、老いは訪れる。
本人はずっと元気なつもりでも、身体は信号を発している。普通はいちいち負荷心電図などとらない。身体の声に耳を傾けることが大切だと思う。
毎年「敬老の日」になると、テレビは矍鑠老人をこぞって特集する。
「健康長寿のために何かしているのですか?」「若さの秘訣は何ですか?」
“老い” が遠くにあるときは気力や努力の賜物のように思われてしまうが、年のとり方は、持って生まれたもの(遺伝)によるところが大きく、ひと様々。
老いを素直に受け入れられる人、自分を曝け出せる人、手放すことを恐れず、持っているものに感謝できる人…そういう人にこそ「スマート・エイジング❗️」と、私は拍手を送りたい。