私は赤ん坊の頃から寝付きが悪く、寝かしつけるのに家族が苦労することもあったらしい。
物心ついてからもたまに眠れないことがあり、居間にいる母のところに「眠れない〜💧」と訴えに行ったこともあった。
居間では両親が楽しそうにテレビを見ていた。
コップに入った緑色の液体をおいしそうに飲んでいたこともあった。
当時、流行っていた粉末ソーダ水だった。父はサイダーの類が大好きだった。
当時、食堂やレストランには緑色のソーダ水やそれにアイスクリームの浮かんだクリームソーダが必ずあった。オレンジフロートやコーラフロート、コーヒーフロートなどもあった。クリームソーダにはマラスキーノ・チェリーがのっかっていたが、コーラフロートなどにものっかっていたかは記憶にない。
実は、それらを注文した記憶がないのだ。
食事以外で入ったときは、パフェやホットケーキのようなものを食べたし、食事で入ったときは注文しなかった。
昭和の食堂は「出来上がった順」に注文したものを持ってくるのが殆どだったので、クリームソーダを一緒に注文すると食事より先に来てしまい、お腹が膨んでしまうでしょ…と言われた。
一方、いつ始まったのか、家庭でクリームソーダを作って飲むようになった。
家で作るときは、アイスクリームを予めコップに入れておいてからサイダーをかける。すると泡がたくさん発生して、それがまた美味しかったのだ。父はよく、お風呂上がりに飲んでいた。
今でも、冷蔵庫にアイスとソーダがあると、折りあるごとに作って飲む。たいてい無色。苺などのプリザーブがあるときはちょっと加えると色と香りが加わってゴキゲン❣️
そんなこんなで緑色のクリームソーダを飲んだ記憶のないまま、私は成長した。
中学生の頃、サンリオのギフトゲートが流行した。キティちゃんやキキララのついた商品が私は大好きで、あちこちのギフトゲートに行った。
中でも、青山店にはちょっとした飲食コーナーがあって、そこではピンク色をしたクリームソーダが出てきた。ほんのりイチゴの香りがして、アイスクリームも濃厚で、これを飲むために何度も青山のギフトゲートに通った。
それ以降は、マックシェイクに始まって次々と新しいスイーツ飲料が登場し、気がつくとクリームソーダやフロート類は姿を消していた。
しかし今、なんと、クリームソーダが復活しつつあるとのことだ。
クリームソーダ の専門店まであるらしい‼️
と言うことで、無印良品のカフェに出向いて飲んできた。
コロナ対策で「店内では飲まないでください」と言われ、店の外で一人、突っ立ったままクリームソーダ を堪能した。
昭和時代だったらどこにでもあったであろう、クリームソーダ。
ウェブ検索して出てきた令和のクリームソーダはオシャレすぎて、私の頭の中にあるものと違う。人工着色料漬けのチェリーものっていない。Muji Cafeのも昭和のとは違う。
昔ながらの「喫茶店」にはあるらしいけれど、どこも風通しが悪そう…🤔
オープンエアのオシャレなカフェには、クリームソーダはないし…🙄
飲んだ記憶がないのに懐かしい、緑色のクリームソーダ。
1日でいいから、デパートの食堂で昭和メニューのリバイバルでもやってくれるといいのに。
ちなみに、海外のサイトを探しても緑色のソーダ水は出てこない。
ソーダ水を緑色にしたのは誰か、チコちゃんに聞いてみようか。