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「ラスト・ソング」のその後

トイレにご用心

新型コロナウイルス・シリーズ、ご好評につき(?)第三弾です。

 

新型コロナウイルスの感染経路について、当初「空気感染」と伝えられていた。

クシャミや咳をする人のそばにいた覚えのない人も感染したからと思うけれど、私は違和感を持っていた。もう何十年も前だから思い違いかもしれないが、確か「空気感染ということはまずない。飛沫感染を勘違いしているだけだ」と聞いたことがあったからだ。

実際、2月5日に見た番組では「飛沫感染」という言葉に置き換えられていた。

 

ウイルスは寂しがりやだ。

単独行動は、まずしない。

培養するときも何か生き物のかけらを同居させてあげなければ増えてくれない。培養液に1個放り込めば勝手に増える細菌や細胞と違う。

人間の身体から出るときも、唾液などに乗らなければ出られない。空気の流れに乗って花粉のように飛び散ることはまずないし、一人ぼっちになると長く生きていけない。

 

空気感染だと思ってしまうのは、ウイルスの乗っかった飛沫はとても軽いので数時間空気中を漂うことができ、その間に唾液の水分が蒸発することもあるからだ。

なので、クシャミや咳を直接浴びていなくても「うつる」。

 

父のインフルエンザもそうだった。

通院48時間後の発症。病院でもらったのは明らかだった。

が、病院にインフルエンザらしき人はいなかった。医療従事者は皆、マスクをしていた。

トイレやエレベーターなど、誰かがクシャミをした後に入ってしまったのかな…というのが私の推測だった。父はマスクが苦手で、してはいたけれど鼻の穴がすっぽり出ていたのだ。

 

しかし、この前、テレビを見ていて、もう一つの感染経路に気がついた。

排泄物である。

そのお話をしていた先生によると、トイレを流すときは蓋を閉めてください。トイレをフラッシュするとき飛沫になって飛び散りますから…ということだった。

 

鳥インフルエンザが鳥から鳥にうつるとき、アヒルのクシャミをカモが浴びる…わけではない。

カラスのクシャミなど見たことないし、あったとしてもそれが届く範囲に他の鳥が飛んでいることもまずないのに、伝播力は強い。

鳥インフルエンザは、鳥のウンチからうつるのだ。

排泄物にはウイルスが高濃度で含まれている。

 

人間だって、ウイルス全てを口から排出しているわけではないだろう。むしろ口から出ているのは一部なのかもしれない。

(ちなみに糞だけか、尿もか?については私は分かりません。尿は出来たてのほやほやはキレイですが尿道で細菌が混入することはよくあります。)

 

クルーズ船にも共有トイレがあったようだ。高級なトイレにはウォッシュレットもついているだろう。武漢から帰国した日本人たち、相部屋でうつった…というのも、案外部屋についているトイレではないだろうか? 日本人1号となったバスの運転手さん、お客さんの後にトイレを利用しなかっただろうか? 「潜伏期間に感染」と報じられているけれど、実は不顕性感染者の排泄物から感染したのではないだろうか?

父の場合も、マスクからはみ出した鼻の穴にウイルスが飛びこんだ…と考えるより、トイレで触れた手すりから…と考えた方が理にかなっていそうだ。足が弱っていた父はしっかりと手すりにつかまる必要があり、それなのに洗面台が高くて洗いにくい…と言って手をしっかり洗っていなかった。

 

呼吸器系の感染症ということで、マスクばかりに世間の注目が集まっているけれど、トイレも要注意だ。

最近のトイレはどこも清潔で、オシャレですらあり、当然臭いもなく、便座の蓋がもともとないことも多い。でも本来は「ご不浄」なのである。

専門家さんは滅多なことを言うとパニックを起こしたり、後で間違っていた時の責任問題もあるから明言は避けるのだろう。

このブログを読んだ方だけ注意していただいて、かからなければ「ラッキー♡」と思ってください。

 

と言っても、トイレを我慢するのはもっとよくないので、トイレに入るときもマスクは外さず、あちこちベタベタ触らず、最後に手をきちんと洗えば大丈夫…と私は思う。

 

かくいう私も、今まで何といい加減に手を洗っていたことか(手、荒れちゃうんだもん)。

これからはハンドクリームを持ち歩き、手はきちんと洗おう。