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「ラスト・ソング」のその後

理論と実際

何週間か前にマスクについて書いた。

当時はマスクの有効性について議論が分かれていたが、今や日本人はマスク星人…マスク聖人となっている。政府も供給に力を入れている。

 

本当に不要との結論に達していたら、マスク不足の今、「不要なマスクをやめよう運動」が起こってもいいはずだけど、こういう動きになっているのは、やはりマスクは有効と認められたからか。

または、マスク業者が多大な政治献金をしているのだろうか?

 

先日、ボーっとしていて気がついたのだけど、今までの大量感染は、クルーズ船、屋形船、ライブハウス、スポーツジム、そして家庭内…、おそらく誰もマスクをしていないところで起こった。ライブハウスには多少のマスク星人はいたのかもしれないが、飲み物を飲んだり騒いだり…マスクなどしていないに等しかったと思われる。病院内の感染も、医療関係者はマスクをしていたかもしれないが、入院患者さん達はノンマスクだっただろう。

 

感染爆発の起きたイタリアでは、今でもマスクをする人が殆どいないらしい。デパートの「イタリア展」に行くとマスクをたくさん売っているけれど、口をふさぐマスクはない。

 

感染した人の統計を取ったわけではないし、想像の枠を超えない。接触感染の可能性だって充分ある。が、マスクは、コロナウイルス感染症には有効なのではないかと、結論づけることもできる。

 

マスクは “予防には” 有効ではないという医者の考えも理解はできる。

が、医師あるいは医療従事者の資格を取ればウイルスが “見える” ようになるわけではない。

一般的なウイルスの挙動を学んだだけだ。

そして、何より今回のウイルスは未知の部分が多いと言われている。一般的なウイルスとは違うことも多いはずだ。

こういう時は知識が邪魔をすることもあり、知識がない人の「カン」のほうが正しいこともある。有効と思われることは全てやるに越したことはない。

 

今、そのような余裕はないのかもしれないけれど、感染した人に、マスクをどのような場面でどのようにしていたか、感染したと思われる場面ではどのような行動をしていたかをインタビューして数値化してまとめていただけると、ウイルスの性質も見えてくるだろうし、行動制限も緩めるところは緩めることができるのではないかと思う(マスクをしていれば劇場や展覧会は大丈夫…みたいに)。

 

いわゆる「西洋人」にはマスクは余程異質に見えるのか、マスクをした東洋人が暴行にあったという話が当初から報じられている。もちろん、普通の、良識ある人間はそんなことをするわけではないが、感染が広がる中でマスクをしている人間としない人間、暴行を受けるべきは後者の気がするのだけれど…。