「ラスト・ソング」を読んでいただき、ありがとうございます。
泣いてくださった人も多かった。会ったこともない方からお手紙もいただき、恐縮しながらも、こちらの方が感動してしまった。
泣いてくださった方のほとんどは、身近な人の死を経験した人たちで、自分の経験と重ね合わせて読んでくださったようだ。残念なのは、皆さん、回し読みをしてくださったこと。1冊ずつ読んでくだされば、もう少し部数が伸びたのに。。。
…いやいや滅相もないです。
読破するには、がんばっても1時間以上はかかるでしょうに、多くの人がこんなに時間を割いてくれたのに感謝の言葉は尽きません。m(_ _)m
私がこの本を読んでほしいと思った一つには、おひとりさまに限らず、(おそらく)誰もが誰かを看取ることになるからだ。
結婚して親と離れて暮らしている人にとって親の看取りは現実的ではないかもしれないし、私くらいの年齢だと連れ合いも皆ピンピンしている。が、看取りのときは、いずれやってくる。
人と関わり合って生きていく限り、別れは必ず訪れる。
そんなときに、この本を思い出してもらえるといいな…そう思って、おひとりさまだけでなく、結婚している友人たちにも配りまくった。
残念だったのは、この本を送って間もなく、製紙会社時代の同期の友人が亡くなった知らせを受け取ったことだ。お花とお悔やみの手紙を送ったところ、ダンナ様からお返事をいただいた。しあわせを絵に描いたような人生を送っているとばかり思っていた彼女が20年以上も病んでいたことに驚かされたが、愛妻の病状の突然の悪化と旅立ちに気落ちされているダンナ様もお気の毒でならなかった。
母を亡くしたときの父を思い出した。
母が最初の病で亡くなっていたら、同じくらいの年齢だったかもしれない。
できることなら、残されたダンナ様が、友人の手元に届いていたこの本を、読んでくださいとは言わないまでも、せめて手に取って、すぐ近くにも同じような親子がいたということを感じていただけると本も喜ぶと思います(合掌)。