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「ラスト・ソング」のその後

銀座の春

最初に就職する会社を決めたのは、銀座に本社があったから…というヨコシマな理由からだった😜

 

当時の銀座には、マツキヨやスタバはもちろん、ヴィトンもエルメスもなかった。

老舗やこだわりの店が軒を連ねていて、大人のオシャレが揃っていた。

 

が、それらはコムスメだった私たちにはちょっとお高く、その割にオシャレくなかった。

 

そこに登場したのが、フランス語で「春」という名のデパートだった🌸

ターゲットを若い女性に絞ったそのデパートは、商品がどれもキュン🧡だった。

 

デパートの傍の道端に並んでいた屋台も、地下のスイーツもワクワクが溢れていた🧁

隅々まで春の香りでいっぱいのデパートだった。

 

上層階にあったカルチャースクールも、一味違う講座が人気を集めていた💃

私の友人はそこにフランス語を習いに行って、銀座の高級宝飾店の男性と出会い、結婚した。彼女はしばらく銀座勤めを続けた後、旦那様とパリに移住した🇫🇷

 

トレ・ビア〜ン😘

 

しかし、春は永遠には続かない💧

コムスメも年を取り、コマダムとなり、人生の秋を迎えつつある。

銀座を訪れる客層も変化した。

 

春のデパートはフツーのファッションビルとなり、ショップも一軒また一軒と姿を消していった。

そして数年前、ユニクロ有楽町店となった。

 

今や銀座は外国人観光客の聖地。

彼らのお気に入りは、MUJIユニクロ💕…らしい。

当初は中国人が主流だったが、今では殆どが自国にユニクロの店舗のある人たちだ。彼らは爆買いはせず、一枚一枚慎重に吟味する。その姿は何となく微笑ましい。

 

そして、この秋🍂

ユニクロの地下に、あのディスカウント・スーパーが開店した❗️

「ラスト・ソング」の最後に登場する、Everyday Low Price のスーパーだ。

 

銀座の裏道には洋酒を安く売る店や、いわゆる乾き物を売る小さな店が点在している。肉や野菜を比較的安値で売る店もある。

じっちゃんばっちゃんが細々とやっている店が多く、開発の波にのまれて閉じる店も多い。

 

そんなニーズを取り込んでか、スーパーは混雑していた。

 

周囲にホテル、高層マンションも増えた🌃

最近の外国人観光客は、デパ地下などでお惣菜を買ってきて部屋で食べるという。

お弁当類は、この辺りに住んだり働いていたりする人たちだけでなく、観光客のためでもある。

 

外国人がTシャツ短パンで歩き回ってファスト衣料を求め、安い寿司をホテルで食べる🍣

 

銀座は今、秋?