この夏はクソ暑い中、黒いワンピースが流行った🐻
冬に入ったらオフホワイトの服が出回っている🐻❄️
かつては、白い服は若い人のもの、黒は年を取っても着れる…などと根拠なく思い込んでいた。ビクトリア女王🇬🇧も、お向かいのおばあちゃんも、晩年は黒しか着ていなかった。
が、今だから言える。黒を着こなすにはそれなりのパワーがいるのだ❗️
その一方で白のハードルは下がった。
白といっても、今の白はオフホワイト。ちょっと黄ばんだ感じが、とっつきやすくなった一因だと思う。
今やホワイト・ファッションは全世代の支持を得ている💛
ホワイト・ファッションと言って真っ先に思い出すのが、伯母…父のすぐ上の姉である。
伯母の傘寿祝いに行ったとき、白いセーターに白いパンツを履いた伯母が迎えに来てくれた。
傘寿とは80歳のお祝いだが、ホワイト・ファッションに全く違和感がなかった。
伯母は、若い頃から白い服が好きだった…ように思う。
以前に書いたグランドツアーに行くときも、よく白い “パンタロン” を履いていた。合わせる服もキレイな色が多くて、燻んだ色を着ていたことがなかった(少なくとも私の記憶では)。
一番感動したのは、おそらく私が生まれる前、ご家族4人揃って白いセーターを纏って撮られたファミリー・ポートレートだ。
しかも写真館で撮ったものではなく、日常の一コマを切り取ったスナップ写真というのも、ブリリアントだった🤍
(もちろんその頃はまだカラー写真ではなかったが、白であることははっきり分かった。)
父はよく「我が家系のモガ」と茶化していたが、加齢とともに地味な服を着るべき…という風潮の昭和時代にあって「自分らしい」スタイルを貫いた先駆者なのかもしれない🥰
我が家に限らず、(おそらく)昭和時代の一般家庭では、白い服は “日常的には” 着せてもらえなかった。
特に男子や幼児(=父と私)は、食べこぼし染みをしょっちゅうこしらえるので、白は禁忌だった。
ということで、私が白い服を着るようになったのは自分で服を買うようになってからだ。しかも白いコートやパンツともなると自分でもハードルを感じて、値段が下がるのを待ったり、店員さんに「白だと汚れません?」など、答えようのない質問をしながら試着していたりした🐏
父に至っては、下着とワイシャツ、そして(私が覚えている限り)数枚のスポーツ・ジャケット以外、白い服は持っていなかったかもしれない。
「ラストソング」に書いた通り、白装束も着せなかった(三途の川で汚すと思っていた…わけではないです)😇
伯母が生きていたら、「ウィンター・ホワイトって言ってね、これ、流行なのよぉ🎶」と、鼻歌を歌いながら、白いパンタロンに白いロングコートを翻してイルミネーション巡りなどしていたにちがいない🎵