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「ラスト・ソング」のその後

「何そんなに持ってるの?」

60〜80年代くらいの映像を見ると、皆さん、荷物が少ない。

映画やドラマもそう。

小さなハンドバッグ1つで街中を歩いていたり、長距離列車に乗っていたり。

 

実際、私の祖父母は旅行に行くにも、夫婦で小さなバッグ1個しか持って行かなかった…覚えがある。

水戸黄門」も、全国行脚していた割には軽装…と、これはドラマですが😄

 

着物が普段着だった頃は、懐やら袂やらに財布や「ハンケチ(と祖母は呼んだ)」は収まったようだし、そもそも「持って歩くべきもの」などなかったのだろう。スマホもペットボトルも📱

 

昭和時代、大きなバッグを持って通勤・通学するのは “ダサ” かった。荷物の多い男はモテなかった。

 

私がオシャレをするようになった頃、「軽薄短小」という言葉が出回り、小さなバッグ(ポシェットと呼んだ)が流行った。

前回のブログを受けて…バッグのたすき掛けがクールになったのはこの頃からだと思う。

私も、お財布と定期券とハンカチとミニサイズのヘアブラシを入れて持ち歩いた。

 

しかし、このような「国民的に持ち物が少なかった時代」にあっても、私が思い出す両親は荷物が多かった(笑)

 

物心ついたばかりの頃ではないかと思う。

母にバッグの中身を聞いたことがあった。母はハンドバッグの他に、必ずもう一つサブバッグ(今で言うエコバッグ)を持ち歩いていたのだ。

幼い私はこんなことを言ったのかもしれない「何そんなに持ってるの?」

 

その中には、数枚のビニール袋(まだレジ袋は存在していなかった)と、濡れおしぼり、ガーゼハンカチ、キャラメル、プラスチックのスプーンなどが入っていた。傘なども入っていたかもしれない🌂

あなたのためよ…と言いながら☺️

 

私がそのようなものを必要としなくなっても、母はサブバッグを必ず持ち歩いていたし、我が家の旅行となると1泊でも、他の家族の3泊分くらいの荷物があった。

 

そして私が職に就いてみると、私も荷物が多かった(笑)

「何そんなに持ってるの?」と言われ、減らそうと何度も検討を重ねたが、私にとって全てが必需品だった🐏

 

たっぷり入るのに少なく見えるバッグを追い求め、あるブランドに辿り着いた。このブランドのバッグは今、リサイクルショップに持って行くと高値で売れる🤪

 

近年、人々の荷物は増えた。

手ぶらで歩いている人は殆どいない。通勤シーンでも、バッグの2個もち、3個持ちは珍しくない🎒

「何そんなに持ってるの?」

 

通信機能だけでなく、財布、電車内の暇つぶし、カメラ、地図、鏡…全部スマホに入っているし、あちこちにコンビニがある。さらにペーパーレスで、おそらく紙製品を持ち歩く人も少ないはずなのに🙄

 

この世の中にあっては、我が家も荷物の少ない部類に入ってしまうかもしれない。

実際、バッグ選びに苦労することもなくなった🛍️

エコバッグも、オシャレなものが溢れている。

 

我が家は、地球上に降り立つのがちょっと早かったのカモ⁉️