TV「アストリッドとラファエル」第4シーズンの放送が終わった。
「アストリッド…」は、フランス発のミステリードラマ🎭
グラマーで行動的なラファエルと発達障害を抱えるアストリッドが次々と難問を解決する。
貫地谷しほりさんの吹き替えも見事だったが、私は吹き替えや字幕が見事だとなおさら原語でも見たくなるタイプなの😄
最後の2回は本放送を見た後、NHKプラスでフランス語バージョン(日本語字幕付き)も見てしまった。
トリックは(特に第4シーズンは)、失礼ながら、大したことない。
「アストリッド…」に限らず、最近のミステリー(特にドラマ)の殺人方法は、あり得ないようになっている💉
…だからって、試してみないでくださいね😜
私が面白いと感じたのは、警察官たちの私生活ドラマだった。
特に、自閉症のアストリッドのドラマに感情移入してしまった😊
発達障害などのマイノリティをドラマで描くのは難しい。
ひとつ間違えば、面白半分に解釈されかねない。
が、アストリッド役の女優さんの熱演もあって、発達障害は個性だと思えるようになった。
発達障害という概念が一般化したのは、ここ20年くらいだろうか。
明らかにそう、という人に遭遇したときは狼狽えたが、思い返すと「それっぽい」人は私の周りにたくさんいる(自分も含めて)😅
「発達」「障害」という言葉も多くの誤解を生んでいる。
マイノリティは全人口に占める割合がとっても低いからマイノリティなのであって、例えば「ノーマル」と比率が逆転したら、つまり世界人口の90%以上を自閉症の人が占めたなら、現在「ノーマル」と呼ばれている人たちはマイノリティとなる。
しかも自閉症の人たちの世界観には、実は正当性・合理性があることがドラマから分かる。フツーと思っている人たちの世界の方が、理に叶わないことに溢れている。
比率が逆転したら、現在のノーマルの人たちは理解不可能な存在になること、間違いない。
アストリッドの世界は静かで(音に過敏なため)、生活は極めて規則的だ(予定外の行動を嫌うため)。服装や髪型も第1シーズンから変わらない(でもそれがとっても似合っていてオシャレに見える)。ボンジュールとオルボワールは必ず言うし、言葉遣いも丁寧。
おそらくそんなアストリッドを描いていたフランス人制作者は、侘び寂びのある端正な日本文化に共通するものを見出したのかもしれない。アストリッドは日本食を好み、日本人のカレシができ、正座をしてカレシと碁を打つ。最終話では、ラファエルのために「ベントー」と箸を用意する🍱🥢
視聴していなかった方、たいくつなお話ですいません。
第5シーズンがあったら是非…と言いたいところだが、最終話の終わり方から、おしまい🔚…のメッセージを「私は」感じてしまった💧
いやいや、ああいう皮肉っぽい終わり方がフランス流なのだろうか?
オルボワール、アストリッド😘