ここ20年、木枯らしが吹く頃に必ず行くラーメン屋さんが銀座にある。
看板メニューは「だんだんめん」。
和風のスパイスがたくさん入っていて、ちょっとピリ辛。
辛さは4段階。「だんだんめん」とだけ言うと、私好みの辛さバランスのものが出てくる。
脂っこくなく、しつこくなく、麺は細くて上品だ。
蒸し鶏入り、ザーサイ入りなどもあるが、男性客に人気なのは豚肉の唐揚げが入ったもの。
女性客は普通の「だんだんめん」を注文する人が多い。
私も、この店に限ってはライスもつけてもらう(無料)。
最後に、汁と一緒に食べるためだ。
汁を啜ると色々なスパイスの風味が楽しめるが、最後に残る柚子の香りが絶妙だ。
この汁を啜ると体がポカポカあったまって、初期の風邪だと治ってしまう。
ということで、冬の入り口には必ず訪れる。冬至にカボチャを食べるのと同じ、私だけの儀式。
夏は夏で、汗と一緒に暑さを吹き飛ばしてくれる、さっぱり味のラーメンがあり、これも絶品。
このお店は中央区を中心に幾つかの支店を持っており(どれが本店かは不明)、父とも入ったことがあったが、父も「うまいなぁ」と絶賛していた。
今年も空気が冷えてきたので、食べに行った。
相変わらずの混雑ぶり。入り口に消毒液があり、入り口が開放されていたが、中の景色は以前と変わっていない。
カウンターとなっている席の間隔は「密」。椅子がテーブルに固定されているから、これ以上間隔をあけられないようだ。アクリル板などありません😨
笑っちゃうほどの無対策。香の物やナプキンは共用として、そこに置いてあるし。
ちょっと引いたが、せっかく電車に乗って来たのだし…と、席に座った。
家に介護する老人がいたら、引き返しただろう。
隣の人と会話をするわけでもないし、麺を啜ってお汁がとんだとしても、その汁には唾液は含まれていないだろうし…と、自分で自分を安心させようとするが、それでもやっぱりちょっと心配。
以前は話し声やら啜る音やらで雑音だらけだった店内も、シーンとしている。
ラーメンが運ばれてくるまで、誰もマスクは外さない。
ラーメンが来ると、背中を丸め、なるべく汁をとばさないように注意深く啜る。隣に座っていたクマのようなオッチャンの背中が、みるみる小さくなって猫になっていた(熊猫?)
前回のダンススタジオとは対照的。お店が表立った対策をしなければ自分たちで気を遣う。日本人ですね😉
まあ、ラーメン屋・クラスターなんて未だ聞いたこともないし(そのために(?)クラスターリサーチしています)、ヤバいことがあればとっくに問題になっているはずなので、これで大丈夫なんでしょう。
食べ物の味がしなくなったらこのブログも削除します。公開されている…ということは大丈夫だということです。
それにしても、みんなも、ここのラーメンが食べたいんだなぁ。。
食べてみたい方は、是非お昼どきを避けて夕方にでもどうぞ。