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「ラスト・ソング」のその後

いらっしゃいませ、ワクチン

中学時代の友人メンマちゃんに会ったのはかれこれ2年前。換気の悪そうなレストランでのことだった。

 

「何食べる?」と私🐷

「なんでもいいよ」とメンマちゃん🐼

🐷「嫌いなものとか、ダメなものとかなかったっけ?」

🐼「ううん、ないよ。ホント何でも大丈夫」

🐷「あれ、アナタ卵アレルギーなかったっけ?ほら、毎年、インフルエンザの予防接種スルーしていたじゃない?」

🐼「あぁ、あれ?ウソ、ウソ。注射するの、嫌じゃない?だからウソついてたの😜」

 

インフルエンザ接種票の裏には、「今日の体温は?」に始まって「卵を食べて発疹がでたことがありますか?」という質問があった。体温を高く書いた程度では接種は免れられなかったが、「卵を…」の質問にYesと書けば、堂々とスルーできたのだ。

まったく…😳🙄🤪😵

 

なぜインフルエンザ💉が🐓🥚と関係あるのか?

偉そうなことを言うつもりはさらさらないのだけれど、ワクチンに使うウイルスを卵の中で育てるからだそうだ。なのでインフルエンザワクチンを作るには大量の卵が必要になるし、時間もかかる。

 

これに対して、コロナウイルスは卵の中では増殖せず、また今回のように短時間で大量を必要とするため、従来の方法で作ることはできない。

…ということで、ニュースでよく聞く「mRNAワクチン」や「ベクターワクチン」が作られている。

なので、卵アレルギーの人も、犬アレルギーの人も、デジタル・アレルギーの人も、今回のワクチンは受けることができます。

 

アレルギー反応も、ウイルスに対する抗体ができるのと同様の反応だ。

どちらも体内に入ってきた大分子に対して抗体が作られるが、抗体の種類が違う。アレルギー反応は花粉症の如く、抗原に数回暴露されることで、赤くなったり痒くなったりするが、抗ヒスタミン薬やステロイド剤が著効する。

原因物質と体質によっては、アナフィラキシーという過激な反応を起こして死にかけることもある。

 

ワクチンとは、主成分(mRNAやベクター、または不活性化したウイルス)だけが水に溶かされているのではなく、これらを安定に保存するための薬剤や体液に近づけるための薬剤(添加剤と呼ぶ)も入っている。主成分が有害反応を起こす確率は限りなく低い。

 

巷で「副反応」と騒がれているのは、主に添加剤に対する反応と考えられる。

添加剤として使われているのは、そもそも無害な物質で、化粧品、医薬部外品、食品にも入っているものが多い。他のワクチンや注射剤にも使われているので、他のワクチンに過敏症状のあった人はアナフィラキシーなどを起こす確率が高くなるのです。

 

医薬品に副作用はつきもの。

ちょっと熱があるとか、お腹が痛いとかで飲んでいる薬でも、ときに取り返しのつかない副作用が生じることがある…とずっと以前に書いた(なので、薬を飲む前には必ず添付文書に目を通し、起こりそうな副作用と今の症状を天秤にかけ、覚悟を決めてから飲むのが本当です)。

 

いわゆる抗癌剤には深刻な副作用がつきものだが、それでも投与されるのは、副作用を上回る効果が期待されるからだ。

 

医薬品の場合は、副作用を鑑みても取り除きたい症状がすでにあるが、ワクチンは症状のない人に接種される。その一方で、感染者に囲まれて飲み会でもしない限り、効いたかどうかは分からない。結果、副反応ばかりがクローズアップされることになる…のです。

 

なので接種時には、副反応について理解した上で、感染を回避できるメリットと副反応を天秤にかけて自分が大切にする方を選択すればいいと思う。アナフィラキシーを起こしたことのある人は接種する必要はないと思うし、接種箇所が多少腫れてもコロナになりたくないのであれば接種すればいいのです。

最新の情報を取り入れてご自分の対策となさってください。

 

メンマちゃん、ワクチンが私たちにも回ってきたら今度はスルーしないで、今度は美味しいオムレツ食べに行こうよ❣️

 

 

🚑 アナフィラキシーとは、医療行為を必要とするほどの強い反応で、今回のワクチンでは100万人あたり数人に発症すると言われています。直ちに処置すれば死亡することはなく、そのため接種会場には医師が待機しています。接種直後に発症するので、接種後1530分は接種会場にいてくださいね。